2011年02月28日
御礼申し上げます
こんばんは、女将の雪で御座います、
先日の京都三条幕末SIM様で行いました、雪乃家二月公演には大勢のお客様にお越し頂き誠にありがとうございました
あれだけのお客様にお越し頂くとさすがに少々重い状態で、途中落ちる方もいらっしゃる中、
何度も戻って来て頂いて感謝の気持ちで一杯で御座います、
まずは公演のご紹介から
会場は島原遊郭様にあります龍馬祈念歌練場
こちらをお借りしての公演となりました、
そして開演前の様子
開演始めは雪乃家全員での舞い
遊女は全員花魁の衣装で御座います。
そしてこの日は井原西鶴の『好色一代女』を題材にしてみました、
舞は主人公の武家の娘が親の借金の代わりの京都嶋原の遊廓に売られて行くところからです、
宮仕えからの身の覚えと無類のない美貌でたちまち太夫と上り詰めた主人公
華やかなる太夫の舞、踊りますは雪乃家太夫の恵魅と萌美で御座います
ですが自分の人気を鼻に掛け、高飛車な態度から次第にお客が離れて行きます
そして太夫から天神へと格下げになって、遊廓の位の厳しさを認識させられます、
哀愁漂う天神の舞、踊りますは花道から登場の若女将の華と、途中で分身の私 雪で御座います。
それまで三人居りました頼りの馴染み客も、身上を潰して嶋原へは来られなくなり
更に不幸は続くもので、流行風邪にかかって容姿も悪くなり益々お客が減りその下の鹿恋へと格下げとなります
明日への希望の鹿恋の舞、踊りますは太夫の椿と鹿恋の花蓮です
やがて彼女は鹿恋から端女郎(はしじょろう)と落ちながらも十三年の年季が明け
それからは女の身一つで出来るこの世にある限りの勤めをしつくします
こうした遍歴の果てに65歳で岩倉の大雲寺の羅漢堂の中に見た五百羅漢、
かつて枕を交わした無数の男に見えて色事に明け暮れた人生を悔いるのです
そして物語の最後、彼女のこの言葉で締めくくられます。
『たとえ遊女勤めはいたしましても、心まで濁らなかったつもりで御座います』
最後は語りを勤めて頂きました八咫烏さんにも加わって頂き全員での舞い
この度この会場を提供して頂きましたSIMオーナー様、関係者様には心より御礼申し上げます<(_ _)>
Posted by 雪乃家 at 03:32│Comments(0)
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